ブラウスコピーオーダー
お気に入りの服を何年も着ているとボロボロになってきて、似たようなものを新調しようと探しても売っていなかったり、形が気に入っているので色違いもあったらいいな、と思ったことはありませんか。
今回はそんなオーダーにお応えしました。
お気に入りのブラウスをお借りして、なるべく同色・同型のものと、色違いのものを製作しました。
(依頼人はまたもやO様です。ありがとうございます)
これが見本となるブラウスです
同色コピーオーダー
色違いコピーオーダー
まずは生地探しから始まるのですが、元となるブラウスの生地は綿97%ポリウレタン3%のストレッチ性があるものでした。綿ストレッチって探してみると品揃えが少ない……ストレッチデニムくらい厚手なら売っているのですが。
色違いの水色の生地はちょうど良いものが見つかったのですが、同色のミントグリーンの生地が見つからず、O様に相談した結果、色重視で綿100%の生地で製作しました。あまり伸びないのでサイズが若干心配だったのですが、問題なく着られたようで一安心です。
今後もう一枚色違いでピンクのブラウスを製作する予定で、O様がそれを「最後の服にしたい」とおっしゃるので、服を頼むのがこれで終わりという意味かと思っていたら『最期の服』という意味のようで、そんなことを考えていらっしゃるのかと少し物悲しくなった。でも、最期の服を作らせていただけるということはとても光栄なことで、より一層心を込めて製作していこうと思いました。
最期の服……死に装束といえば白い着物をイメージする人が多いと思いますが、ちょっと調べてみたらエンディングドレスというものが存在するそうで、エンディングドレス専門の服屋さんもあるのですね。近年では白装束以外の服を着ることも増えているようです。生前にエンディングノートとともに準備をするのもいいのかもしれませんね。
死ぬ準備をしている状態というのは最も幸福であるかもしれない、と思ったのですが(今)が充実している人はそんなことを考えたりはしないものでしょうか。
私なら何を着たいだろうか。
産まれて最初に着るのは『おくるみ』だから最期もおくるみで芋虫みたいにぐるぐるにくるまれたいかな。
終わりは始まり、とも言いますし…。