コートの衿のデザイン変更
店頭で 気に入って試着もしたけれど、家でじっくり着てみるとなんだか着づらいお洋服や、ネットで購入し実際に着てみるとしっくりこないお洋服などは、そのまま着る出番がなくなってしまうことがあると思いますが、
そんなお洋服も、少しデザインを変えてみたりサイズ調整をすることで、着ることができるようになります。
これは祖母のコートなのですが
衿を立てて着ると衿が高すぎて顔にかかってしまうし、衿を折ってみてもなんだか変なので着ないままになっていました。なので今回は衿を短くすることと、
袖口のベルトもいらないとのことなので、外すことにしました。肩パットも外します。
衿の高さは、着心地の良いなるべく近いデザインの洋服を見本にしました。
見本
ではお直し開始です。
見本をボディに着せて、ボディテープを衿の高さに合わせて貼ります。
コートの衿の部分のボタンと前立てを外し、衿に入っていたダーツをほどきます。
コートを着せて、ボディテープに合わせて衿の高さを決め、印をつけます。
机の上で印がきれいな線になるように整え、ぬいしろ1㎝をつけて余分な部分をカットします。
裏衿、表衿を中表にして縫い合わせます。
縫ったところのぬいしろをアイロンで割り、
衿ぐりのぬいしろ同士を縫い合わせます。
前立てをかぶせるようにして縫い、ボタンをつけます。
袖口のベルトとボタンも外し、ベルトのついていたところは縫い直します。
肩パットも外し、裏地と表地の袖山を中とじします。
左袖の裏地を縫い直せば出来上がりです。
だいぶすっきりとした印象になりました。
before → after
↑光の加減で色が違って見えますが、色は変えておりません。